設計者である吉田研介氏が名づけた【ブリキのファンズワース邸】は、約20坪の小さな敷地に建つ、小さな鉄骨2階建て住宅である。
注目すべきは、両側の隣地境のコンクリートブロック壁が、この建築では外壁を兼ねている事だろう。建物(外壁)と隣地境界との間の残余空間が無く、道路から連続して設けられた隣地境のコンクリートブロックは、外部と内部空間の境であり、同時に隣地との境でもある。この事で、間口の狭い敷地的条件をクリアーし、敷地間口全体が内部空間として感じることができる計画となっている。
設計・監理:吉田研介建築設計室 http://www.chicken-house.jp//