
二世帯の関係を“隣居”程度の距離感を保って欲しいという要望から、周囲からのプライバシー確保に加え、二世帯間のプライバシーに配慮した計画になっている。音の配慮から二つの世帯が重層となることを避け、それぞれがメゾネット形式となっている。また、光を導くとともに世帯間の緩衝空間となる中庭を中心に敷地全体を使ってコの字平面形状となっている。

共働きの子世帯は朝日を、日中長く家にいる親世帯には南からの光を。家庭菜園や子供と一緒にバーベキューを行う子世帯に一階の中庭を、鉢植えの植物を育てる親世帯には南側二階テラスを計画している。それぞれの住戸が異なる良さを持っていることで、南東道路の恵まれた敷地環境を住宅全体で享受できる計画となっている。
構造設計:木下洋介構造設計室、植栽:横浜造園(担当:大澤)、施工:テクノアート






