
昨年竣工した【お隣と共有する第2のGLをもつ家】を紹介します。
建主は60代のご夫婦で、本計画地の隣に建主の娘家族が暮らす住宅が隣接して建っていました。

2つの家族は仲がよく、“敷地”や“住宅”という枠組を超え、2つの家族の新しい暮らしを享受する住宅の在り方を提案しました。

環境の良い二階レベルに様々なアクティビティを誘発する「第二のGL」を持ち上げ、ご夫婦の玄関や内部空間を通ることなく外部階段で自由にアクセスできる動線を確保しました。

「第二のGL」に、おばあちゃんの“お茶室”と独立した「離れ」としておじいちゃんの“ガラス工房”だけでなく、お隣のお孫さんの“遊び小屋”を点在させました。

お隣のお孫さんの遊び小屋

建主の趣味であるガラス工房

二つの家族のプログラムを分散配置することで互いの交流を促すだけでなく、様々なスケールと性格を持った外部空間を同時に設えた。二つの家族が集まる広場だけでなく、使う人の個性がにじみ出る路地のような外部空間をもつ「第二のGL」は、二つの家族の繋がりと、それぞれの個性の発見を生むのではないかと期待していています。

1階はコンクリート打放しをアクセントに落ち着いた雰囲気

一階は部屋同士のプライバシーを引戸の開閉で調整するワンルームとし、ご夫婦の必要最低限の生活機能を集約しました。

水廻り以外は、建具の開閉で開くとワンルームになります。